全省庁統一資格(A・B・C・D等級)とは?ランク別の予定価格目安と案件の探し方
中央省庁の入札参加に必須の「全省庁統一資格」におけるA・B・C・D等級(ランク)の判定基準と、各ランクで参加できる予定価格の範囲(物品の製造・物品の販売・役務の提供等)をわかりやすく解説。中小企業・個人事業主がC・Dランクで勝てる案件の探し方も紹介します。
- 全省庁統一資格は一度取得すれば全府省庁(デジタル庁・経産省・国交省・厚労省等)の入札・企画競争に共通で参加できる資格
- 売上規模や自己資本額に応じて「A・B・C・D」の4等級に格付けされ、下位ランク(C・D)は大企業が参加できない少額〜中規模案件を狙えるメリットがある
- 「役務の提供等(システム運用・Web制作・調査・清掃・イベント等)」のCランクは300万円以上1,500万円未満、Dランクは300万円未満が基本目安
1. 全省庁統一資格の「等級(A・B・C・Dランク)」が決まる仕組み
中央省庁(内閣府、デジタル庁、総務省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省など)が発注する「物品の製造」「物品の販売」「役務の提供等」「物品の買受」の入札に参加するには、全省庁統一資格の取得が必要です。
審査では「生産高・年間販売高(売上高)」「自己資本額」「流動比率」「営業年数」などの経営状況が数値化(付与数値)され、合計点数によってA・B・C・Dの4段階の等級(ランク)に格付けされます。設立間もないベンチャー企業や中小企業・個人事業主の多くは「C等級」または「D等級」からスタートします。
2. 資格の種類別・等級(ランク)ごとの予定価格の範囲目安
全省庁統一資格の最大の特徴は、「等級ごとに参加できる案件の予定価格(予算規模)が分かれていること」です。つまり、CランクやDランク限定の案件には、原則としてAランクの大手企業は参入できません。これが中小企業にとって官公庁入札が狙い目となる最大の理由です。
| 等級(ランク) | 物品の製造 | 物品の販売 | 役務の提供等(IT・調査・委託等) |
|---|---|---|---|
| A 等級 | 3,000万円以上 | 3,000万円以上 | 1,500万円以上 |
| B 等級 | 1,000万円以上 3,000万円未満 | 1,500万円以上 3,000万円未満 | 750万円以上 1,500万円未満 |
| C 等級 | 400万円以上 1,000万円未満 | 300万円以上 1,500万円未満 | 300万円以上 750万円未満(※複数等級可も多い) |
| D 等級 | 400万円未満 | 300万円未満 | 300万円未満 |
3. 実務でよくある「B・C・D等級」複数ランク許容案件を狙うコツ
実際の入札公告や仕様書を見ると、「C等級のみ」ではなく『令和07・08・09年度全省庁統一資格「役務の提供等」のB、C又はDの等級に格付けされている者』のように、複数ランクに門戸を開いている案件が多数存在します。
特に公募型プロポーザル(企画競争)では、「A・B・C・Dいずれかの等級」と全ランク対象になっているケースも多く、専門ノウハウを持つ中小企業が大手を抑えて採択される事例が数多くあります。
入札キャッチでは、マイページの通知設定にて自社の保有ランク(例:Cランク)を設定しておくだけで、「自社ランクで参加可能な案件(Cのみ、またはB・C・D可など)」だけを毎朝自動でフィルタリングして受け取ることができます。